comicbird’s blog

備忘録として我が家所蔵の漫画を全て記録しておこうと思いつき、始めました。

動物のお医者さん10 佐々木倫子氏

第一話:H大での日本獣医学会

  あらすじ;本日は主人公ハムテル達の大学で学会が開かれている。全員が仕事に就く中、今回の学会長菅原教授は漆原教授の被害をどう防ぐか頭をフル回転させる。しかし、次々とトラブルを起こす漆原教授。犬猿の仲、磯貝教授も登場し、益々不穏な空気が漂う。

 

今回はゲストキャラ、磯貝教授登場です。波打つオールバックの白髪紳士です。磯貝教授は漆原教授の事となると悪態をつかずにはいられないようです。2人の暴走を食い止めるべく、菅原教授とハムテル達の必死の対応が続きます。ある意味仲の良い2人とも言えそうです。

 

第二話:ミケをもらうまで

  あらすじ;今はハムテル宅の飼い猫ミケだが、もともとは近所の斉藤宅で産まれた。ハムテルの祖母が引き取ろうか悩んでいた所、ミケはダンボールに入り込み、間違って捨てられてしまった。逃げ出した所、通りがかった少年に拾われて飼われる事になった。

 

 ミケの少女時代のお話です。猫は狭い所に入り込む事をこのお話で知りました。様々な冒険を経て西根家メンバーとなったミケ。次々と繰り出される冒険の数々を、テンポの良い場面展開で楽しめます。

 

第三話:犬が怖い小泉さん

あらすじ;今年の春ハムテル達の講座に入った女性新入生小泉氏は犬がとても怖い。漆原教授に犬嫌いがバレて講座変更を勧められるも、犬以外は大好きな為、気迫で漆原教授を黙らせて犬嫌いを克服すべく行動を開始する。

 

 新キャラ小泉さん登場です。2巻で登場した大動物病院の跡取り息子小林氏も再登場となります。一足先に講座所属済で小泉さんと幼馴染という設定です。さらにハムテルの犬ぞりレースチームのハスキー犬プチも初登場で、キャラが盛り沢山の回となっています。

 

第四話:鴨の卵を孵そう

  あらすじ;漆原教授が知り合いから鴨の有精卵を預かり、孵卵器で孵すこととなった。漆原教授は1人で面倒を見ると宣言したものの、

結局はハムテル達がする事になった。不満募る学生達だが、鴨の〝すりこみ”の可能性に気づき、俄然張り切る学生達であった。

 

 今回は鳥が卵から出て来るプロセスと鴨の゛すりこみ”という習性を知ることができます。いつも通り菱沼氏も加わり、漆原教授とどちらが先に鴨に親だと認識させるか激しいバトルが繰り広げられます。

 

第五話:漆原教授とアフリカ

  あらすじ;大学の漆原教授の部屋には自宅改装中につき、アフリカグッズがますます増えている。非売品も多々あるらしく、漆原教授が20年ほど前2年間滞在したアフリカで手に入れたものだアフリカンアートグッズ収集に極めて非協力的な家族にめげず、収集方法を模索する漆原教授であった。

 

 20年前ではありますが、遂に漆原一家全員登場です。そしてアフリカにいても漆原教授は漆原教授でした。強烈な運と行動力により念願のアフリカンアートを手に入れていく様は圧巻です。いくつもの要素が淀みなく連なっていき、素晴らしい構成力に感じます。

 

第六話:西根家にて盆休み

  あらすじ;お盆になり、主人公ハムテル宅に何故か菱沼氏と二階堂含め、道外に就職した同級生合計7名が泊まりに来た。ハムテルの祖母は若い労働力が居るうちに家の修繕をやってもらおうと企むが、若いパワーはなかなかそのスキを見せない。

 

 ハムテルが二階堂以外の友人と交流する様をまるまる1話楽しめる貴重且つ贅沢な回となっています。懐かしい顔触れが揃い、賑やかで楽しいお話となっています。おばあさんに付け入る隙を与えない若さは流石です。

 

第七話:ハスキー犬の夏対策

  あらすじ;残暑厳しいある夜、ハムテルと二階堂と菱沼氏が共に帰宅していると青目の毛が短い犬がいた。連れていたのは、病院常連の柴さん似な女性だった。しかし声を掛けてもフラッと消えてしまい、後日柴さんに聞いても行っていないと言う。

 

 立派な毛皮を持つハスキー犬にとって夏は過酷です。今回のゲストキャラ、ハーレーと比べたらチョビは幾分マシかもしれませんが、それでも辛い事に変わりはないでしょう。それぞれどう夏を乗り切るのかが紹介されています。

 

第八話:モモンガの習性

  あらすじ;ある日病院講座にモモンガ5匹が持ち込まれた。漆原教授が頼まれて面倒を見ていたが充分成長したので、翌日大学な原生林に放すと言う。しかし菱沼女氏初め、講座生達はあまりの可愛さに飼いたいと要望。だが漆原教授によるとモモンガにはペットとして致命的な欠点があると言う。

 森の妖精モモンガ。愛くるしいモモンガも佐々木氏の手にかかればただ可愛いだけではすまされません。何かしら一癖二癖加える佐々木氏。モモンガの可愛らしすぎる見た目とのギャップがたまりません。この頃人物の絵柄はバランスが崩れ気味ですが、動物の画力はますます磨きがかかっています。

 

第九話:菱沼さんの新たなる特異体質

  あらすじ;菱沼氏のかおが吹き出物だらけになった。大学で同僚の神谷氏によるアメリカ土産ビタミン剤が合わなかったようだ。菱沼氏は怒りで髪が逆立つほどだ。それ以来何故か二階堂のフロッピーが3枚使用不能になる、菱沼氏が歯医者へ行ったら歯を削るドリルが動かなくなるなど奇妙な事が相次ぐ。

 

 これまでも様々な特異体質を紹介された菱沼さん。今回は季節になると親知らずがのびるのと共に本人も知らなかった体質が発覚です。菱沼さんを見ていると世の中にはまだまだ珍しい体質の人がいるのだろうなと感じます。

 

making of10

 第8巻のmakingにも登場していた佐々木氏のマネージャー紹介です。人気作家ともなれば手の回らない事をしてくれる存在は必要なのでしょう。マネージャーさんは大変そうですが、佐々木氏には間違いなく有難い存在のようです。